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応募書類の書き方

2021年8月29日


こんにちは。
キャリアコンサルタントの福山です。

今回は、就職・転職活動に欠かせない応募書類の書き方についてです。
応募書類というと、新卒ではエントリーシートなどもありますが、ここでは主に中途採用の想定で、「履歴書」と「職務経歴書」を取り上げたいと思います。

実際のところ、最近は転職サイトや各種のナビサイトなども充実していて、フォーマットや入力していくだけで仕上がるやツールなども掲載されていたりします。
特定のサイトを推奨することはできませんが、公的なものとして、厚生労働省のハローワークインターネットサービス内にも、【履歴書・職務経歴書の書き方】というコーナーもありますので、基本はそれを見て頂いて、ご自分にあったものを使って頂くのがいいかと思います。

ここでは、そのうえでよくあるご質問など補足的にご案内させて頂きます。


|| 履歴書

●様式・サイズについて

大学生の方などは、大学生協で販売している大学名入りの履歴書が新卒向け仕様にもなっていて使いやすいかと思います。
中途採用に関しては、市販のもので、従来はJIS規格のものが適していると言われていましたが、JIS規格の解説様式から履歴書の様式例が削除されたことなどから、現在は、上述のハローワークインターネットサービス内にもある「厚生労働省履歴書様式」が推奨様式となります。
サイズは、職務経歴書がA4サイズが一般的ですし、それに合わせて、折り返してA4になるA3サイズがいいかと思います。
 
様式を問わず、必要な事項が網羅されていて、自分の伝えたいことがアピールできる様式であれば問題ないかと思いますが、ありがちなのが、中途なのに「得意な科目」が入っていたり、求人誌に付随しているものを切り取って使っていたりというのは、あまり好ましくはないのでご注意ください。(アルバイト応募ならいいかもしれませんが)

●手書きかPC作成か

相手に誠意が伝わるという点で手書きがいいという考え方があります。それも一理あり、新卒の場合など手書きが一般的とされていますが、要は応募先の相手方がどう受け取るかというのがポイントです。

実際に複製せずに1枚1枚手間をかけて手書き作成することを誠意と捉える人もいますし、総務のポジションなどで宛名書き等の手書き業務がある場合は、履歴書で字の感じも見ておきたいという人もいます。
逆にイマドキ手書きで出されるよりもPCで出してもらった方が読みやすくて社内の回覧もしやすくていいという人もいます。
結局は、応募企業や応募職種のことを十分に研究・理解して、それに合わせた対応をするということになります。(相手に合わせるだけでなく、ご自身のポリシーも大切にしてほしいですが)

徳島の中小企業などでは、まだまだ仕事上で手書きが残っていたり、文字に性格があらわれるとか考える人もいて、やや手書きの方がウケがいいような気もします。

●和暦か西暦か

書類の作成日や、学歴・職歴の入学・卒業・入社年月を記載する際に、「令和〇年」といった和暦か、「20**年」という西暦を使うかですが、基本的にはどちらかに統一していれば問題ありません。ただ、よくあるミスとして、本文は西暦になっているのに作成日や生年月日が和暦になっていたり、履歴書は和暦なのに職務経歴書が西暦になっていて、見比べるときに分かりにくかったり、ということがありますので、ご注意を。
個人的には、平成と令和が混在するケースが多いので、西暦で統一してもらえた方が、職歴の年数確認とか見やすいです。

●文体について

志望動機の欄など、文章を書く際に、「です・ます調(敬体)」で書くか、「だ・である調(常体)」で書くか迷うこともあるかと思います。これは、西暦で書くか和暦で書くかと同様に、基本的にはどちらかに統一していれば問題ありません。あとは印象として、敬体は謙虚に見える、常体は自信があるように見えるといったところでしょうか。自分をどう見せたいか?で判断してみるといいでしょう。

●御社と貴社

応募書類などの文書上では「貴社」、面接時など口頭では「御社」になります。


|| 職務経歴書

●様式・サイズについて

市販の履歴書とセットなった職務経歴書(手書き)もありますが、職務経歴書はA4縦のWord等のPC作成が一般的です。記載内容のボリュームや見やすさの面からも、PC作成が適しているといえます。
 
●スタイル

基本的には、応募先に何を伝えたいのか、また自身の経歴の特徴(職歴の多さ等)に合わせて選択することになりますが、以下の分類があります。

①編年体式
履歴書と同様に古いものから時系列で記載するもので、最も多く見られるスタイルです。職歴が多い場合や直近の職歴を特にアピールしたい場合など、新しいものから時系列で記載する「逆編年式」というスタイルもあります。
 
②キャリア式
多様な職種を経験していて、そのなかの特定の応募職種に関する職種の経験内容や合計年数をアピールする際などに用います。

③その他(フリースタイル)
アルバイト・パートや、派遣会社から複数の派遣先に就業していたケースなど、形式にこだわらず分かりやすくまとめて書くこともできます。また、デザイナーやWeb制作等の応募の際など、あえて型にはまらない個性的な見せ方をすることもあります。



応募書類に関して、個別のアドバイスや添削をご希望の方は、キャリアコンサルタントも対応可能ですし、人材紹介会社ではその会社の取扱い求人への応募の際にはサポートも受けられます。
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